ジンバブエてなんでインフレなのか?
今日はジンバブエの話をする。
かつてジンバブエは英国の植民地だった。
あの鉱山王ダイヤモンド王セシルローズにちなんでローデスと呼ばれた。
公用語は英語で英語を話せた原住民は当時は少なかった。
ローズはアフリカの鉱山を搾取してぼろ儲けした。アフリカ人を安い賃金で酷使した
独立後は英国金融とコネのあるムガベが大統領になる。
ムガベは白人と融和する政策を出した。義務教育を実施し読み書きできるようにした。
その結果、識字率は急上昇した。
ムガベ政権はコンゴと交友はあったがそれは建前で実際は鉱山を増やすためだった。ムガベはジンバブエの鉱山をたくさん保有していた。
第二次大戦後、英国は領土を維持するのに経費が嵩んできたから社会資本だけ接収した。
そしてコンゴ内紛が起こるとムガベは派兵してさらに戦時国債を刷った。
また英国統治時代の技術を持った白人地主の土地を取り上げたので非効率的なものになり生産性が下がった。
この結果、手形が返せなくなりさらに品不足が続いたのでハイパーインフレになった。
また、外資系の会社をアフリカ人にも株を無償で保有できるようにする法案を可決させた。
この結果、外資企業は撤退し株価は暴落して経済を悪化させた
経済は悪化し、財政も悪化し、国庫金は2万円ほどになった。
ジンバブエドルを廃止して米ドルに換えるとほとんど兌換不能になった。
そしてムガベは公務員の給料未払いに不満を持った国軍のクーデターによって失脚してシンガポールに亡命した。
シンガポールはアジアで一人当たりのGDPが高いがそれは金融勢力のおかげなのだ。
金融勢力の味方をする人の隠れ家がシンガポールや香港に深圳などだ。
金融勢力を味方にした政治家が権力を持つと誤った方向へ導かれる。