金融史講座2
前回は金融とは湯田人を中心に発展してきたと書いてきた。もちろんメディヂ家やフッガー家のようにキリシタンもいる。
彼らは金や銀を貸してきたが、これだと重すぎて大量には運べないし価値は時と国によって変動する。そこで目をつけたのが価値を保証する紙幣だ。
紙幣は担保と引き換えにこれだけの価値を保証するものだ。まさに現在の国債である。
1688年に英国で国債が世界で初めて発明された。
その国債を独占的に発行できるいわゆる通貨発行権を持つ中央銀行を設立したのがイギリスだ。
日本だとあの日本銀行である。
国債を発行したイングランド銀行は戦争のたびに戦債を発行して、国民から搾取してきた。
借金が返せなくなると手形は当然ただの紙切れになる。
お金が戻ってこなくなって困るのは国民である。その都合の良さに金融勢力は国民からどんどん搾取した。
そして中世以降米国独立戦争はじめ、戦争には金融勢力が背景にある。戦争は彼らには有力なビッグチャンスだからだ。
日本でも応仁の乱の時日野富子は両軍のうち負けそうな方に軍資金を貸し付けてきてぼろ儲け。さらに米を買い占めて独占価格にしてしまう。←コメ買えねーじゃねえか
17世紀に絶対王政から逃れるために植民地米大陸に亡命した住民たちは欧州の通貨とはことなる独自の通貨を発行していた。これをバックというらしい。(動物の皮だったから)しかし英国の金融勢力はこのことを快く思ってなかった。
そこで偽の貨幣を回らせて経済を混乱させた。そして通貨使用禁止命令を下された。その結果物価は高騰し、植民地側は生活することは困難である。
歴史教科書には紅茶などに高い税金をかけたからボストン茶会事件が起きたとかあるがそれは誤りで副次的要因であり、通貨発行権が無かったからである。
そして独立戦争に踏み切ったが軍事資金を調達できなかったので武装中立国同盟であるフランスなどから資金を調達した。これにより英国は孤立状態であった。
しかし、独立後もイングランド銀行など金融家たちは米国内に中央銀行を合衆国銀行として20年間2期も行って経済を疲弊させた。まだ独立は終わってなく、金融の植民地だった。
その結果、英国金融勢力から独立するために米英戦争が起こる。そのころヨーロッパではナポレオンが台頭し欧州はおろかいたるところを侵略してきた。ナポレオンは大陸を封鎖して英国から貨物を入って来なくさせようとした。当時米国は英国とも貿易はしていたが、英国がフランスに対抗するため逆封鎖をしてきたので英国にも入ることができなくなった。
その結果、米英戦争とナポレオン戦争と英国は二重に戦うことになった。結果、ナポレオン戦争でフランスが英国に講和したことより結果、米国も講和に持ち込む。
結果、戦争で借金漬けになった。この段階ではまだ金融から独立していない。
独立戦争から約80年たち、南北戦争で勝利したあの奴隷解放宣言を出したリンカーンはあきらめていなかった。マッカーサーの父は南北戦争で北部について勝利した。
通貨を独自で発行しようとした。それまで奴隷は金融勢力が支配する商人たちの資金源でありこれが廃止されると当然収入は減っていく。さらに、通貨まで国に統制されたらたまったものではない。
5ドル紙幣には彼の肖像が描かれている。
最終的にリンカーンは1865年4月14日にフォード劇場で暗殺された。
刺客を差し向けたのは英国の金融勢力である。
3講に続く