平成・令和の皇位継承問題5
前回までは野党が母系皇族を認めろと話したが
むしろ危ないのは自民党である。
今回の皇位継承で失われたものの方が多い。
まず、元号「令和」を交付したのが4月1日となっている。
その翌月から施行となる。もともと明仁天皇の退位は3月末日にして翌日に新天皇即位であった。しかし、統一地方選の関係で1か月延期。結果、明仁上皇が交付したことになる。徳仁天皇は日本史上はじめて元号を交付できなかった天皇になる。
だから私は一世一元制廃止を訴えてる。皇位継承以外に改元のチャンスはないかと考えてる。
次に特例法は譲位ではなく退位とある。皇室典範で譲位は認められていない。
などのから明治以降認められなくなった。
そもそも退位と即位を分けるのもおかしいし10連休にできるから宮内庁が意図的にやったとさえ考えられる。
祝日とは休むものではなく国をたたえる、天皇をたたえる日である。天皇の公式誕生日や即位の日はおめでたいのである。国民の生活を優先するのはおかしすぎる。
天皇の譲位については私は賛成である。理由はまず明仁陛下がお望みであるからだ。
そして
1.嘉仁天皇は大正10年ごろ国会の詔勅が書けない読めないなどと重度の疾患が見られた。皇族会議の結果、裕仁皇太子(後の昭和天皇)を摂政に就けることになった。
あくまで摂政殿下であって陛下ではない。
20歳の裕仁親王にとって重荷を背負わされたのである。
しかし、侍従長が勝手に国璽や玉璽を持ち出したことに嘉仁天皇は最後まで抵抗されたそうだ。
2.明仁陛下は祖父の経験から、健康なうちに譲位をしておこうとお考えであった。晩年は人工呼吸器と輸血で無理やり延命というものであった。皇族とて人間だから最後はひっそりと崩じたいであろう。
以上のことから譲位は賛成する。
そして、自民党員にも女性宮家や一代限りの女性天皇を容認しろとかいうものもいる。
女系天皇は橋本龍太郎内閣の時に議論され、小泉純一郎元総理が有識者会議で審議したものである。
自民党支持者でさえ女系・女性天皇の違いすら分かってない人は少なくない。つまり立憲民主党支持者は過半数が女系天皇容認なのは知っている。しかし、自民党支持者が過半数なのは問題である。
個人的にはこの問題は安倍元総理にしか信頼できない。他ではどんどんつけ込まれてしまう。そもそも女性天皇、愛子内親王はじめ女性皇族まで皇位継承義務を課すのは不敬である。